職場で良好な人間関係を構築する秘訣
お元気様です。リーダーシップコーチのYOです。
今回のメインテーマは「良好な人間関係構築の秘訣」についてです。
誰でも長らく仕事をしていれば、
周りのメンバーに対して「ムッ」としたり「違和感」を感じたことがあると思います。
例えば、
- なんであの人は自分のことばかりで仲間を助けようと思わないんだろう
- なんであの人は気軽に上司に冗談を言ったり飲みに誘えるのだろう
- なんであの人は理解がまだ浅いくせにすぐに行動に移せてしまうのだろう
- なんであの人はいつも回りくどくて自分の意見をはっきり言わないのだろう
- なんであの人は仕事は効率的だけど不愛想でいつも他人行儀なのだろう
などなど。
相手の態度や行動を見て、ネガティブな感情を抱くことは仕方ないことです。
なぜなら、自分の大切にしていることや自分の当たり前とはズレているから。
とはいえ、「ムッ」としてすぐに相手に攻撃したり、
あからさまに嫌な態度を相手に見せてしまっては、良好な人間関係を築くことはできません。
マジックフレーズがあなたの心を落ち着かせる
相手に「ムッ」としたり「モヤモヤ」したりするあなたを救うマジックフレーズがあります!
それは、、、
「その人がそうするにはそれなりの理由がある」です。
相手に反応的に攻撃するのではなく、まずは一度相手の態度、行動を受け止めてみる。
ワンクッションを置くことで、自分自身の心もだいぶ落ち着いてきます。
そして、相手を理解しようと努めることが良好な人間関係の第一歩となります。
しかしながら、相手を一度受け止めたのは良いものの、
結局は相手のことを理解できなくてモヤモヤしたり、悩まれる方がとても多いです。
その理由は、相手の人格を理解するための着眼点を知らないからです。
そもそも、人格を形づくるのには目に見える部分と目に見えない部分があります。
- 目に見える部分=「態度、行動、慣習」
- 目に見えない部分=「価値観、マインドセット」
価値観とは、「その人が最も重要だと信じているものごと」で、
マインドセットとは、「世の中に対してその人がもつ前提のこと」です。
その人の人格(パーソナリティ)を形成する「価値観、マインドセット」を理解する上で、
とても役に立つ5つの着眼点をご紹介します。
相手の理解を深める5つの着眼点
①『独立性』vs『相互依存』
独立性タイプは、個人で判断、行動をし、自らが責任をとることを重視します。
一方、
相互依存タイプは、集団で判断、行動をし、グループの調和と協力を重視します。
②『平等主義』vs『階層主義』
平等主義タイプは、皆が同等に尊重され、敬意をもって扱われるべきと考えます。
目上に対して、異議を唱えることも厭わない傾向にあります。
メンバーに指示をする際には、相手に期待値を伝え、自ら方法を見つけることを期待します。
一方、
階層主義タイプは、自分より高い地位にある人を尊敬し、権威に従うべきと考えます。
目上に対して、オープンに意義を唱えることを避ける傾向にあります。
部下などに対して指示する際は、明確で細かい内容を与えます。
③『リスク』vs『確実性』
リスクタイプは、多少のリスクがあってもプロジェクトを前に進め、
迅速に結果を出すことを重視します。
ミーティングでは、ディスカッションと意思決定により多くの時間を費やす傾向にあります。
一方、
確実性タイプは、意思決定の前に情報収集や分析、議論を十分に行い、
リスクを最小化することを重視します。
ミーティングでは、プロセスの確認や情報共有に多くの時間を費やす傾向にあります。
④『直接的』vs『間接的』
直接的タイプは、自らの意見を明確に伝えたり、要点を先に伝える傾向にあります。
異なる意見もオープンに発言します。
一方、
間接的タイプは、率直な意見を割け、背景の説明などに時間を費やす傾向にあります。
異なる意見は間接的・曖昧に発言します。
⑤『タスク』vs『人間関係』
タスクタイプは、スケジュール通りにタスクを進め、仕事上の成果に直結することを重視します。
ミーティングでは、ビジネス議題に集中し、反対意見なども率直に伝える傾向にあります。
一方、
人間関係タイプは、関係構築に時間を費やし、信頼関係を構築することを重視します。
ミーティングではプライベートの話をすることもあり、場の雰囲気を大切にする傾向にあります。
まとめ
今回は人間関係を良好にする「マジックフレーズ」と、「5つの着眼点」を紹介しました。
「その人がそうするにはそれなりの理由がある」というマジックフレーズは、
すぐにでも簡単に活用できるのでおススメです。
相手の態度や行動に対し、「ムッ」としたとしても、心の落ち着きを取り戻すことができます。
そして、相手の理解に努める第一歩となります。
また、5つの着眼点は相手のパーソナリティを理解する手助けとなります。
ただ、気を付けて頂きたいのは「良し・悪し」を判断するものではございません。
相手のパーソナリティの傾向を捉え、
その背景にある人生経験や育ってきた環境などに、想いを馳せてみてください。
相手の根本を理解しようとするあなたの姿勢が相手に伝わり、
良好な人間関係構築に繋がるはずです。
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