「セルフマネジメントの技術」が一丁目一番地
部長や課長は日々、自部門や自チームの業績向上が求められています。
そして、近年では業績向上のみならず、エンゲージメント向上までもが求められています。
エンゲージメントとは社員の自主的貢献意欲のことです。
「正直、自分には荷が重すぎるよ」
とお悩みになっているミドルマネジメント層は少なくないと思います。
実際によくお聞きするお悩みは以下の通りです。
- 部下がなかなか育たないし、どんどん辞めていく
- 受け身の社員ばかりで、チームの士気が高まらない
- せっかく決めた方針がうまく伝わらず、継続されない
- 業務量が多すぎて、自分自身がパンクしている
今回は、ミドルマネジメント層の皆さまのお悩みを解決するための、
一丁目一番である「セルフマネジメントの技術」を共有いたします。
セルフマネジメントの技術から始めるべき理由は、
マネジメントの父で言われるドラッカーさんが伝えてくれています。
You can not manage other people, unless you manage yourself first
まず自分自身をマネジメントできない限り、他者をマネジメントすることはできない。
最高の状態を作り出す3つの要素
最高のパフォーマンスをしたければ、最高の状態である必要があります。
そして、最高の状態を作り出すためには以下の3要素が鍵を握ります。
正直、この3要素を体得できると人生が変わります。周囲への影響力も変わります。
- 身体の使い方(フィジオロジー)
- 焦点の当て方(フォーカス)
- 言葉の使い方(ランゲージ)
1. 身体の使い方(フィジオロジー)
姿勢や表情を変えることで一瞬で感じ方を変えることができます。
『身体の動きが先で、感情が後』という本質をしっておくと役に立ちます。
ここでは5つのポイントを紹介します。
- 姿勢を変えるには、胸を張ったり、背筋を伸ばしてみてください。
- 表情を変えるには、口角を上げ、ほほを2mm上げ、笑ってみてください
- 身体の中の状態を変えるには、水を飲み、栄養をとり、休息をとってみてください
水の摂取は体重の20分の1リットルが理想です。
体重が50キロなら2.5リットル、体重が80キロなら4リットルということです。 - 深呼吸も効果的です。特に『パワーブレス』は効果絶大です。
パワーブレスとは「1:4:2」の割合で「吸う:止める:吐く」を行う呼吸法です。
試しに、1秒で一気に空気を吸い、4秒息を止め、2秒で吐くことを3回繰り返しみてください。ほんとうにパワーが漲ってきます。 - 最後に、『パワームーブ』を紹介します。
「ヨッシャー!!」とガッツポーズしてから商談などに臨んでみてください。
エネルギーが満ち溢れてきます。
繰り返しになりますが、本質は「身体の動きが先で、感情は後」です。
2. 焦点の当て方(フォーカス)
質問をすれば必ず答えが返ってきます。
質問を変えることで一瞬で焦点は変わり、感じ方も変わります。
例えば、
いつも憂鬱な社員はいつも気が滅入るような質問をしています。
- なんで俺は契約がとれないんだろう
- なんで私はいつもうまくいかないのかな
- 俺にはこの仕事向いてないのかな
一方、
いつも前向きな社員はいつもやる気が高まる質問をしています。
例えば、
- もっと価値を感じてもらうには何をすればいいのだろう
- どうすればもっとよくなるだろうか
- お客様に喜んでもらうにはどうしたらいいかな
3. 言葉の使い方(ランゲージ)
自分と他人に対してエネルギーが高い言葉を使うと結果が変わります。
ここで知っておくと得する衝撃の事実をお教えいたします。
それは・・・
『脳は否定形の指令は処理できない』
例えば、「ピンクのブタを想像しないでください!」
いかがですが? ピンクのブタを想像してしまっていませんか?
だから、「サボらないで」と部下に指令しても響きません。
「サボらないで」の代わりに、「今日は〇〇しよう!」と伝えてみてください。
また、否定語は良い結果に繋がりません。
「でも」や「だって」は、自分がやらない理由、行動しない理由に繋がります。
「わからない」「難しい」「できない」は、思考停止に繋がります。
部長や課長にあたるミドルマネジメントの皆さまは、
「そして」「それで」「その上で」「どうやって」という言葉に置き換えてみてください。
まとめ
今回はミドルマネジメント層向けのお悩み解決一丁目一番地として、
『セルフマネジメントの技術』についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
身体の使い方、焦点の当て方、言葉の使い方の3要素をセルフマネジメントできるようになると、
本当に周囲への影響力が変わってきます。自分自身も周囲も元気になります。
誰にでもできる簡単なことばかりですので、ぜひ実際にやってみてください。
効果を実感すると思いますので、自部門のメンバーにもぜひ教えてあげてください。
今回は以上です。お読みいただき、誠にありがとうございました。
気づき・感想などをコメントしてくださると大変励みになります。
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